運動でメタボ、ロコモ、フレイルを予防

運動でメタボ、ロコモ、フレイルを予防

メタボリックシンドロームとは

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは「内臓脂肪型肥満」に加えて、①高血圧である、 ②血糖値が高い、または ③HDLコレステロールが低いか中性脂肪が高い、の3つのうち、いずれか2つ以上に当てはまる状態です。
 内臓脂肪型肥満の目安は、腹位(おへその高さで測る)が男性で85cm、女性で90cm以上。腹囲がこれ以上ある人は、腹部CT検査で測ったとき、内臓脂肪面積が100㎠以上に相当すると言われています。

. メタボリックシンドロームの診断基準の図
図. メタボリックシンドロームの診断基準

 生活習慣病の発症に大きく影響しているのが、「内臓脂肪型肥満」です。内臓脂肪がたまると、血糖値、血圧、中性脂肪、コレステロール値に異常がでやすく、これらの危険因子が多いほど動脈硬化が進行しやすく、脳卒中や心疾患、糖尿病などの疾患を引き起こしやすくなります。
 肥満とは体内に脂肪が過剰に蓄積した状態。Body Mass Index(BMI、体格指数)は、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求めることができます。
 日本人の場合、BMIが22あたりで病気の合併が最も少なく、25以上になると「肥満」、35以上は「高度肥満」、18.5未満は「低体重(やせ)」となります。

メタボ対策には有酸素運動

食事を減らすだけでなく運動が重要です。手軽な有酸素運動として、ウォーキング、ジョギング、エアロビクスダンス、水泳、サイクリングなどがあります。
まずはウォーキングから始めませんか。

福岡市ウォーキングホームページ

ロコモティブシンドローム(運動器症候群)とは

ロコモティブシンドローム(運動器症候群)(以降、ロコモと呼ぶ)とは、骨、関節、筋肉などの運動器に障がいが起き、「立つ」「歩く」といった移動機能が低下している状態です。
 ロコモが進むと、痛み、筋力、バランス能力の低下などにより、日常生活が制限され、さらには介護が必要になる可能性が高くなります。骨や筋肉量のピークは20代~30代です。40代を過ぎると、まずはじめに下半身の筋力から低下し始めます。弱った骨や筋肉では40代50代で体の衰えを感じやすくなり、60代以降思うように動けない身体になってしまう可能性があります。

<ロコモになる原因>
よかろーもん
  • 運動習慣のない生活
  • 痩せすぎと肥満
  • 年のせいだからと痛みやだるさを放置
  • スポーツのやりすぎや事故によるケガ
  • エレベーターや自動車の使い過ぎによる活動量の低下
  • 骨粗鬆症、変形性膝関節症、変形性脊椎症などの運動器疾患 など

フレイルとは

フレイルとは、病気ではないけれど、年齢とともに筋力や心身の活力が低下し、介護が必要になりやすい健康と要介護の間の虚弱な状態です。

1 身体的フレイル(ロコモティブシンドローム、サルコペニアなど)
2 社会的フレイル(孤独、閉じこもりなど)
3 精神・心理的フレイル(うつや認知機能低下など)

以上、3つの要素が影響しあって悪化します。

出典:27年度厚生労働省老人保健健康増進等事業(老人保健健康増進事業等補助金)「口腔機能・栄養・運動・社会参加を総合化した複合型健康増進プログラムを用いての新たな健康づくり市民サポーター養成研修マニュアルの考案と検証(地域サロンを活用したモデル構築)を目的とした研究事業事業実施報告書」のデータを基に作成

ロコモとフレイルの関係

ロコモはフレイルよりも人生の早い時期から現れます。
 ロコモが進行し、身体能力の低下が自覚症状を伴って顕著になったものが身体的フレイルです。

ロコモ、(身体的)フレイル対策にはウォーキングと簡単な運動や筋トレ

ロコモティブシンドロームや(身体的)フレイルを予防するために、自分の出来る範囲でウォーキングや簡単な運動・筋トレをし、体力や健康を維持しましょう。
 自宅で出来る簡単な運動を、下記のサイトで紹介しています。

自宅で楽しく健康づくり
ながらエクササイズ

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