運動で健康づくり
健康寿命とは
「健康寿命」とは心身ともに健康で、介護等を必要とせず、日常生活に制限なく自立して生活できる期間です。
健康寿命をのばして制限のある期間を縮めれば、自分の人生を自分らしく過ごせる期間が長くなります。
健康寿命を縮める要因
健康寿命を延ばすには、要支援・要介護状態になるリスクを減らすことが大切です。
要介護状態となった原因は、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)関連に次いで、生活習慣病関連が高くなっており、特に男性は生活習慣病関連が最も高い割合を占めています。
がん、心疾患、高血圧、糖尿病などの生活習慣病は、運動や食生活、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣によってもたらされます。
生活習慣病は日常生活の中で、適度な運動、バランスの取れた食生活、禁煙など生活習慣の改善により発症や重症化を予防することができるため、若い頃から生活習慣を見直し改善することが重要です。
身体活動・運動とは
体を動かすことには以下の3種類の方法があります。
1 身体活動:安静にしている状態より多くのエネルギーを消費する全ての活動
2 生活活動:身体活動のうち運動以外のものをいい、職業や家事活動も含む
3 運動:身体活動のうち、体力の維持・向上を目的として計画的・意図的に実施し、継続性のある身体活動
「身体活動」=生活活動+運動
健康づくりのための運動
健康づくりのための運動とは、糖尿病や脂質異常症、メタボリックシンドローム、循環器疾患、がんなどの生活習慣病の発症予防や、病気による死亡リスクの低下、生活機能レベルの低下の予防を期待し、健康で生活することのできる健康寿命を伸ばすために行う運動です。
厚生労働省の身体活動基準2013では、運動は日常生活での家事や仕事、活動などの身体活動以外に、週2回以上、1回30分以上の運動を習慣的に続けることが望ましいとされています。
身体活動量の目安
健康づくりに必要な身体活動量は世代によって異なっており、18~64歳は「歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動・運動を毎日60分」、65歳以上は「強度を問わず(具体的には横になったままや座ったままにならなければどんな動きでもよい)、身体活動・運動を毎日40分」とされています。
身体活動量を少しでも増やすために
「ながらエクササイズ」
色々な生活シーンで活用できる運動動画「ながらエクササイズ」やそれらを組み合わせた運動プログラムを配信しています。ぜひご覧ください。
「プラステン」
「プラステン」とは、厚生労働省が推奨する運動指針のひとつで、日常生活の中で今より10分多く体を動かし、運動習慣を身につけることで生活習慣を改善し、病気やケガを予防するための取組みです。
徒歩での移動を増やす、テレビを見ながら体操する、エスカレータではなく階段を使う、窓ふきや風呂掃除などの家事をこまめに行うなど、生活に合わせて無理なく運動を取り入れましょう。